SOCIETY

  • そっとあなただけ
  • 教えてあげる
  • あなたが知らないだけで
  • この社会で何が起こっていて
  • なにが進んでいるのか

ナイツによるパラサイトボムにて岩倉 玲音(いわくら れいん)の部屋の水冷システムが爆発した。
その損害の影響で、無残にも外壁からシステムの一部がはみ出している。

水冷システムを復旧させ、ワイヤード上で会話する玲音。

「私は見ているだけ」
「だって、ワイヤードの中の私って、私じゃなくなるんだもん」

そんな中、振り返ると玲音の姉、岩倉 美香(いわくら みか)が、こちらを見ながら何かをつぶやいている。

最近の美香の異変に、玲音も気づき始めている。

ウェアラブルデバイスを付け街を練り歩く男、ねずみ。
リアルワールドでの活動中も、常にワイヤードと接続しながら同時に行う。

「俺は知ってるんだ。」
「ワイヤードとリアルワールドは、リニア繋がってるんだって。」
「俺は何処にだって存在出来るんだ。」
「肉体がどこにあったって、意識だけは何処へでも飛ばせられる。」

ハンドル名:『CAT』

ビルの高層階にて、エリート風の男がNAVIを操作している。
そこにはナイツのロゴが表示されている。
「今度は何をして遊ぶんだい?」

ハンドル名:『DUKe』

汚い部屋で太った男がナイツのロゴが表示された画面を利用している。
「そうさ。馬鹿め。俺はお前らとは違うんだ。」

授業中でもモバイル端末に集中する玲音。
その姿に、瑞城 ありす(みずき ありす)は心配する。

屋上でも、街を見下ろしつぶやく玲音。
「リアルワールドなんて、ちっともリアルじゃない。」

ありすはこれまで色々と玲音を気遣ってきたが、その行為自体が迷惑だったんじゃないかと不安に感じてきている。
最近の玲音の様子から、心配している事を告げる。

「もし、玲音が嬉しくなかったんだったら、謝る」

「そんなことない。嬉しくないなんて、そんなことない。」

玲音の手を取り、安心したありす。

「ありがとう。心配してくれて」
「友達でしょ」

  • 本日午後、情報庁、情報監視センターのファイヤーウォールに何者かのクラッキングにより破壊され、現在、ワイヤードネットワークの情報が混乱しています。
  • このニュースは今、この時間に流しているものですが、このニュースが届くのは明日、もしくは昨日になる事もありますので、ご注意下さい。

ナイツって何?(what's knights?)

ワイヤードで大きな影響力を持つと言われる算法騎士団。
構成するメンバーは一切不明。
単に情報を操作するだけでなく、非合法な情報機器の開発、流通を行っているとされる。

レインが狙われたって。

レインって誰?(Who's lain?)
それに関する情報は0件です

女の子さぁ。強いんだ。
メタファライズ、意思、パワー、目の光、存在。

ハンドル名:『まるねこ』

子供のいる主婦のもとへ、ナイツのロゴが刻印されたパーツが届く。
「ワイヤードはリアルワールドと一緒なのよ」

玲音が家に帰ると、1台の車が止まっている。
その中から、以前から玲音を監視している黒いスーツの男二人が降りてきた。

男たちはゴーグルを外し、素顔をさらす。
そして、玲音に着いてくるようようお願いする。

ねずみは引き続き、街を練り歩きながらナイツへのコンタクトを試みる。

「俺は、こんなところに居たくないんだ。」
「わかるだろ、俺はここまで出来るんだよ。」
「見てくれよ。」
「俺はリアルワールドとワイヤードの垣根を取っ払ってるんだ。」
「なぁ御願いだ。」
「資格は充分あると思うよ。」
「だから、俺も入れてくれよナイツへ。」

「褒めてくれるだろ。」
「俺が自分一人で突き止めたんだ。」
「これがあんたたち専用の極秘回線なんだろ。」
「なぁ俺を仲間にしてくれよ。」

ナイツの回線を進むねずみの前に、レインが現れる。

黒いスーツの男に連れられた先には、「橘総合研究所 新橋事務所」という看板が。
不安そうに中へ案内されると、そこには一人の男が座っていた。
部屋の中はガランとしており、家具などは一切ない。
あるのは男の前で床に置かれた黒電話に古いモニタ、古いNAVIだ。

男は、本社のファイヤーウォールに認証されず、困っていると言う。
玲音はジャンパーを抜き、基盤をセット。スイッチを入れると無事に認証された。

その時、ねずみの声が入る。
ねずみは、レインにナイツへの加入を哀願するも、適当にあしらわれている。

男は語る。

「ワイヤードにはリアルワールドの政治的な国境はないといった、寝言をほざく無政府主義者。」
「悪ふざけが革命だと思い込んでいる馬鹿者。」
「そんな手合いならいくらでもいる。」
「しかしナイツは、どうもそういうのとは違うらしい。」

玲音の存在は、ワイヤードできわめて不自然なもので、ナイツは玲音に特別の関心を抱いているという。
また、ナイツが玲音を利用したがっている事を、どんな手段をとってでも阻止せねばならない。
一時はナイツと直接対話していた玲音に、男は探りを入れる。

ねずみ

「へへ。秘密は守るさ。もちろん。」
「君たちはデウスを信仰してるんだよなぁ。」
「僕も従うよ。」
「でも、本当なのかい?」
「ワイヤードに神様なんているのかい?」
「僕にはまだ信じられないけど。」
「でも仲間に入ったらもっと知る事が出来る。」
「そしたら信仰だってもてるよ。」

そんなねずみの前に現れる『まるねこ』『CAT』『DUKe』。

質問に答えられない玲音に、問い続ける。

「岩倉 玲音、君はワイヤードのレインと同一人物なのか?」
「君はだれだ?」
「君の両親は、本当の両親か?」
「君の姉は、本当の姉か?」
「父親の誕生日はいつだ?」
「母親の誕生日は?」
「両親はいつ結婚した?」
「恋愛か?見合いか?」

答えられない玲音。

「なぜ知らない?」
「聞いた事もないのか?」
「誕生日は家族で祝った事がないのか?」
「小さいころからか?」
「どうなんだ?」
「君はいつ、どこで生まれた?」

その時、玲音に異変がおきる。
ダルそうに立ち上がる玲音はまるで別人の様だ。

「うるさいやつ。」
「どうだっていいことばっかり並べて、くだらない。」

「ワイヤードのレインなのか?」

デバイスがなくとも、ワイヤードとリアルワールドの境目がグズグズと崩れつつある。

Spec

絵コンテ:中村隆太郎
演出:松浦錠平
作画監督:丸山泰英
放送日:1998年8月17日
収録:LIF.03

Cast

役:声優
岩倉玲音:清水香里
岩倉美香:川澄綾子
瑞城ありす:浅田葉子
黒の男達:山崎たくみ
黒の男達:中田譲治
ねずみ:千葉繁
オフィスの男:渋谷茂
アパートの男:石川ひろあき
子供:安達心平
S:吉岡久仁子
アナウンス:伊藤英敏
秘書:麻丘夏未
若い母親:川崎恵理子
雑居ビルの男:鈴木栄一郎
運送屋のバイト:千葉進歩
DJ:アリ森泉