- どうして?どうして来ないの?こっちへ来れば良いのに
繁華街の中、具合の悪そうな女子中学生 四方田 千砂(よもだ ちさ)。
- どうしてそうしなきゃいけないかは
- 自分で考えなきゃいけないこと

四方田千沙はビルの上に立ち、笑いながら何かをつぶやきビルから転落する。
- あたしは
- こんなところにいなくてもいいの
- こんなところにいたら
- いつまでもつながることなんて

電車で学校に向かう岩倉 玲音(いわくら れいん)は、騒がしい電車の中で小声でつぶやく。
「うるさいなぁ」
「黙ってられないの?」
驚いた顔で玲音を見る乗客。気のせいだろう。
いつもの通学道で、自分の影や同級生たちの影が揺らぐ。
- みんな早く

教室では泣いている加藤 樹莉(かとう じゅり)を瑞城 ありす(みずき ありす)と山本 麗華(やまもと れいか)が慰めている。
どうやら先週自殺した四方田千沙からメールが来たようだ。
四方田千沙からのメールは様々な人へメールが届いている様で、ありすは玲音にもメールが来たか話しかけるも、「私、苦手だから」と興味の無い様子。

玲音は、いつものように授業を受けていると、黒板の文字が良く見えない。
手から何か湯気の様なものが見える。
不思議そうに、ただ見つめる玲音。
- 死ぬとき?いたかったよー(笑)

学校から帰るも家には誰もいない。
ふと、ずっと使っていなかったNAVIが気になりメールを確認すると、そこには四方田千沙からメールが。
- こんにちは、元気?
- 玲音とは一度だけ一緒に帰った事あったよね。覚えてる?
- 私はただ、肉体を捨てただけ。
- 私はこうしてまだ生きているって説明できるの。
- それを教えたくて、玲音にこのメールを送ってるの。わかる?
- 今わからなくても、きっとすぐにわかるようになるから。
- みんなだって。
- 誰かのいたずらメールだとかって学校では噂になっているそうだけど、
- そうじゃないってこと、玲音にはわかってもらいたいの。
- ここには神様がいるの。
どうして死んじゃったの?と問いかける玲音。

夕食時にもお母さん(岩倉 美穂(いわくら みほ))に相談するも無視され、帰ってきたお父さん(岩倉 康男(いわくら やすお))の部屋に訪れる玲音。
NAVIを新しいのに変えて欲しいとお願いする。
「この世界は、リアルワールドでもワイヤードでも、人間はみんなが繋がってそれで社会が動いている」
「玲音の様な子でもすぐに友達が出来るんだよ。怖がることなんてないんだよ」
玲音は答える。
「怖くなんかないよ私。会いたい友達がいるの。」

通学中の電車が緊急停止。
外を見ると、電線から伝う血。
駅の階段で一人
校舎で一人
家で一人
道路で一人
そして線路に立つ玲音の前に、踏切を超えてくる女子中学生。
叫んでも声は届かず、気がついたら授業の真っ最中。
すごい汗をかきながらも必死で黒板を見つめる玲音。
またもや黒板の文字が歪み、浮かび上がる文字。
- 早くワイヤードにきて

帰り道、死んだはずの四方田千沙とすれ違う。
玲音は四方田千沙に「そこ、どこ?」と話しかけるも、微笑みながら消える四方田千沙。
「まってよ」とつぶやく玲音。





