Data - Cou

make me sad,
make me mad,
make me feel
alright?

Data

Cou

  • Cou042:

    misato-communication-existence

    Cou.042misato - communication - existence

    米良柊子:
    ねえ玲音、本当のことを言ってほしいの。

    岩倉玲音:
    本当のこと?

    米良柊子:
    あなたには、美里ちゃんなんて友達いないよね?

    岩倉玲音:
    ふふっ。
    どうしたの?おかしな柊子さん。

    米良柊子:
    今日子ちゃんに聞いたのよ。

    岩倉玲音:
    それで?

    米良柊子:
    そうしたらそんな子いないって。
    美奈子の間違いじゃないかって。

    岩倉玲音:
    柊子さんはそう信じるのね。

    米良柊子:
    あなたを疑ってるわけじゃないの。
    これは大事なことなの!

    岩倉玲音:
    レポートを書くために?

    米良柊子:
    それは否定しないわ。
    でも、あなた自身のためでもあるの。

    岩倉玲音:
    私自身のため?

    米良柊子:
    そう。
    架空の友達を作り上げて、自分の世界に閉じこもっているなんて、それは病気よ。

    岩倉玲音:
    「子供にはよくあることで、全然悪いことなんかじゃない」って言ってたよ、柊子さん。
    それに、美里ちゃんは空想の友達なんかじゃないよ。

    米良柊子:
    じゃあどこにいるの?今電話できる?先生の前で電話してごらんなさいよ。

    岩倉玲音:
    連絡は取れないの。・・・もう引っ越しちゃったから。

    米良柊子:
    彼女の存在を証明することができる?

    岩倉玲音:
    彼女の存在?

    米良柊子:
    そう。
    彼女がいたって事実よ。

    岩倉玲音:
    私の記録。

    米良柊子:
    いいわ、ねえ玲音。
    あなたを信じたいけど、私にはあなたの記憶は覗けないのよ!?

  • Cou043:

    record-proof-fact

    Cou.043record - proof - fact

    岩倉玲音:
    「記憶」じゃなくて、「記録」だよ?

    米良柊子:
    そうね、「記録」なら記憶ほど曖昧じゃないわね。
    でも、そんな言葉遊びをしてる場合じゃないの。

    岩倉玲音:
    柊子さんも、繋がればわかるのに。

    米良柊子:
    繋がるって、どこに?
    ねえ玲音、あなたは美里ちゃんが存在しているって言うけど、それはあなた以外証明できないことよ。
    それを他の人に理解されると思う?
    ・・・それがおかしいっていうことなのよ。
    誰も信じないわ。

    岩倉玲音:
    柊子さんも?

    米良柊子:
    残念だけど、信じられないわ。
    それは、私が自分が調べた上で、事実を認識しているから!
    それが覆るような客観的な証拠を出してもらえるなら、話は別だけど。

    岩倉玲音:
    存在はどう認識されるべきなの?

    米良柊子:
    どうって、「彼女がいる」ってみんなが認めて、その証拠、例えば戸籍とかの記録とか、何よりも体を持って存在してるってことよ。

    岩倉玲音:
    体がなかったら、存在はなくなるの?

    米良柊子:
    当たり前よ!それは幽霊だわ!

    岩倉玲音:
    じゃあ高島教授は存在しなかった?

    米良柊子:
    でも、彼はいたわ!
    死ぬ前に肉体を持って生活していたわ!その形跡もあるし、彼のことを知ってる人たちも生きてるのよ?

    岩倉玲音:
    彼の記録が残っている・・・?

    米良柊子:
    もういいわ、玲音。
    あなたと問答をしたくて、ここにこうしているわけじゃないの。
    あなたを治療するためよ!
    私は、美里ちゃんの存在を認めないわ。

  • Cou044:

    treatise-thought-private tour

    Cou.044treatise - thought - private tour

    米良柊子:
    この間はごめんね、玲音。
    なんであんなに感情的になってしまったのか、自分でも反省してるの。

    岩倉玲音:
    いいよ、柊子さん。

    米良柊子:
    あのこと以外は、玲音は全く問題ないんだもんね。
    ゆっくり調べていけばいいんだもの。

    岩倉玲音:
    論文に間に合わなくない?

    米良柊子:
    玲音のことは論文には載せないわ。
    他のクライアントで発表するわよ。
    それに、そんなことあなたが気にすることじゃないわ。
    ふふふ・・・玲音は優しいね。

    岩倉玲音:
    優しくなんかないよ。

    米良柊子:
    それから、ごめんなさい。
    すぐにでも謝らなくちゃいけなかったんだけど、勝手に調査みたいなことして、玲音のお友達に家庭教師って嘘をついて会って、玲音のこと聞いちゃったの。
    レポートでも必要だし、本来はもっと事前にやるべきことだったんだけど。
    ・・・怒ってるの?ごめんなさい。
    でも、玲音のため・・・違うよね、私の仕事のためだね。

  • Cou045:

    kaori-existence-proof

    Cou.045kaori - existence - proof

    岩倉玲音:
    柊子さんは誰に会ったの?

    米良柊子:
    今日子ちゃんと、歌織ちゃん。

    岩倉玲音:
    今日子ちゃんは知ってるけど、歌織ちゃんって・・・誰?

    米良柊子:
    あなたのクラスメイトよ。
    まさか、「その子の存在を証明して」とか言わないでね。
    謝るから、そんな意地悪をしないで、玲音。

    岩倉玲音:
    柊子さんは、自信があるんだよね。

    米良柊子:
    何に?

    岩倉玲音:
    その人の存在に。
    私は証明できない。

  • Cou046:

    worry-state-love

    Cou.046worry - state - love

    岩倉玲音:
    柊子さんは、この頃忙しそうだね。

    米良柊子:
    うん。
    論文の締め切りが近いし、いつまで経っても後任が決まらなくって、先生が代わりにやってるから、ちょっとハードかな。

    岩倉玲音:
    辛い?

    米良柊子:
    大丈夫よ。
    玲音がそんなこと、心配しなくていいの。

    岩倉玲音:
    柊子さんが心配なの。

    米良柊子:
    私が?
    あはっ・・・ありがとう。
    その気持ちだけでいいわ。

    岩倉玲音:
    柊子さん、私のこと好きでいてくれる?

    米良柊子:
    もちろんよ。
    だって、玲音は私の大事な妹じゃない。
    嫌いになる理由なんて・・・。

    岩倉玲音:
    でも、私のことで苛立ってる。

    米良柊子:
    ・・・認めるわ。
    それは、あなたがだんだん知識を身につけてきて、私と論議できるようになってきて、ぶつかったからよ。
    でも、それはそれなの。
    だからといって、玲音を嫌いになることはないわ。

    岩倉玲音:
    柊子さんは、玲音以外に大切な人はいる?

    米良柊子:
    いるわ。
    だって先生にも、友達はいるもの。
    玲音だって私の他に大切な人はいっぱいいるでしょ?

    岩倉玲音:
    うん・・・。
    でも、誰か一人しか選べなかったら・・・誰を選ぶか、って考えると、私は柊子さんなの。

    米良柊子:
    嬉しいわ。
    そしたら、私も玲音を選ぶわ。

    岩倉玲音:
    本当に?
    でも、いいの?先生の大切な他の人たちは?

    米良柊子:
    玲音が選んでくれて、私が他の人を選んだら、玲音が悲しむでしょ?
    私は玲音を悲しませたくないの。

    岩倉玲音:
    先生の恋人は悲しまない?

    米良柊子:
    え?あぁ・・そうね、悲しむでしょうね。
    ねぇ、玲音。
    私のプライベートなことに、興味があるの?

    岩倉玲音:
    柊子さんのこと知りたいって。

    米良柊子:
    恋人の話は秘密。
    それに、玲音にはまだちょっと早いわ。

    岩倉玲音:
    まだ早い?

    米良柊子:
    玲音も、これから誰かに恋したりするかもしれないけど、恋愛って複雑なものなのよ。

    岩倉玲音:
    複雑?

    米良柊子:
    私にだって、迷いはあるのよ。
    普通の人間だから、失敗もいっぱいするし、後悔もするし、今だって、まだわからない気持ちが渦巻いてるの。
    ね、複雑でしょ?

    岩倉玲音:
    複雑・・・。

  • Cou047:

    state-area-record

    Cou.047state - area - record

    米良柊子:
    あなた、玲音・・・よね?

    岩倉玲音:
    そうよ?おかしな柊子さん。

    米良柊子:
    そうね、ちょっと先生、疲れてて、変なのよ。
    バカなこと聞いてごめんなさい。
    玲音は、この頃すごく元気ね。

    岩倉玲音:
    私、変わってないよ?

    米良柊子:
    このカウンセリングも・・・始めてから、随分経ったね。

    岩倉玲音:
    随分って、「多い」って意味なの?
    柊子さんの中では過剰ってこと?

    米良柊子:
    ・・・そうかもしれない。
    あなたはどう思ってるの?

    岩倉玲音:
    まだまだエリアは確保されてるから。

    米良柊子:
    何言ってるの?私にわからないこと言うのはやめて。

    岩倉玲音:
    どうしたの?柊子さんは苛立ってるの?感情が制御できないの?

    米良柊子:
    なんで私が!・・・ねぇ、玲音は私をからかって遊んでるの?

    岩倉玲音:
    違うよ。

    米良柊子:
    これは玲音のためのカウンセリングなのよ。
    私があなたを見るためのものよ!

    岩倉玲音:
    でも「話をすればいい」って。
    私は柊子さんのことが、知りたいから。

    米良柊子:
    あなたが私を知ったらあなたのためになるの!?
    それとも私に干渉したいだけ?

    岩倉玲音:
    柊子さんは本当は嫌だったの?

    米良柊子:
    そうよ!だからそっとしておいてほしいの!
    私の中に入り込まないで欲しいって!・・・そう思ってる。

    岩倉玲音:
    一人じゃ寂しいくせに?

    米良柊子:
    一人じゃないわ!私はあなたじゃないわ!あなたは玲音なんでしょ!?
    オドオドしてて、寂しがり屋で、自分に自信のない、内気な女の子だったはずよ。

    岩倉玲音:
    違ってるわ。
    私のパーソナリティーは、もっと別の表現が適切だと思うの。

    米良柊子:
    あなたは誰?

    岩倉玲音:
    私は・・・玲音。

  • Cou048:

    worry-personality-research

    Cou.048worry - personality - research

    米良柊子:
    今日は、すごく気分が良かったのよ。

    岩倉玲音:
    そうなんだ。
    よかったね、柊子さん。

    米良柊子:
    でも、だんだんダメになってくる。
    何が自分でも不安なのか・・・わからないけど。

    岩倉玲音:
    潜在的な不安?何か漠然としたもの?

    米良柊子:
    結構幸せな時って、その幸せが続くのか不安にならない?

    岩倉玲音:
    それは断続的な流れの中の・・・一つの肖像?

    米良柊子:
    幸せな自分が想像できないの。

    岩倉玲音:
    不幸な自分は想像できる?

    米良柊子:
    ・・・ないわね。
    でも、不安は拭えないわ。

    岩倉玲音:
    私に何かできること?

    米良柊子:
    そんな・・・あなたに何を求めるって?私が、あなたに?

    岩倉玲音:
    プライドが許さない?

    米良柊子:
    プライドとかそんなことは関係ないわ。
    私はどうなってるっていうの?

    岩倉玲音:
    柊子さんは、柊子さんのままだよ。

    米良柊子:
    そうよ。
    さあ、もうレポートの準備しなくっちゃ。
    よかったら遊んでいってもいいのよ。
    でも私は急がなくちゃいけないの。

    岩倉玲音:
    どうして?

    米良柊子:
    私は今が大事なの。
    今しかないの。
    これで研究が続けられる。

    岩倉玲音:
    それは幸せなこと?

    米良柊子:
    そうよ?
    好きな研究を進めることが、私の一番の望みよ。

    岩倉玲音:
    それが一番なんだね。

    米良柊子:
    違うわ、ごめんなさい。
    私のことも、玲音のことも、大事なはずだわ。
    全て並列にうまくいくことがベストなの。そのための単なる順番だけだわ。

    岩倉玲音:
    よかった。

  • Cou049:

    delusion-God-illness

    Cou.049delusion - God - illness

    米良柊子:
    何か不安があるの?

    岩倉玲音:
    私はないよ。
    柊子さんは?

    米良柊子:
    時々あるかな。
    何か嫌なことが起こりそうとか。

    岩倉玲音:
    妄想気分なのね?

    米良柊子:
    えぇ。
    でも、玲音のように、知覚されたものに変な妄想なんて抱かないわ。

    岩倉玲音:
    そうかなぁ?
    あの男の人に対して、思ってる気持ちや、想像していることは、妄想じゃないの?

    米良柊子:
    あの男の人って、誰?

    岩倉玲音:
    今、柊子さんが頭に浮かべてる人。ふふっ。

    米良柊子:
    玲音は私の想像してるものがわかるの?すごいね!超能力者ってやつ?
    私をからかうなんて、いたずら好きなのね。

    岩倉玲音:
    だって私、柊子さんと繋がってるんだもの。

    米良柊子:
    繋がってる?どうやって?

    岩倉玲音:
    多分、説明することに意味はないもの。

    米良柊子:
    そういうの、「妄想着想」っていうのよ玲音。
    より自分が選ばれた特別な人間で、自分が神様であるとか信じてしまう・・・病気よ!

    岩倉玲音:
    私は病気で、柊子さんは?

    米良柊子:
    私は病気なんかじゃないわ。私は。

  • Cou050:

    odd jobs-recognition-communication

    Cou.050odd jobs - recognition - communication

    岩倉玲音:
    柊子さん、元気がないよ?

    米良柊子:
    疲れてるの。

    岩倉玲音:
    雑用で嫌になったの?
    誰かに、「くだらないことをさせられてる」って・・・。

    米良柊子:
    そうね、そんな気もしないでもないわ。

    岩倉玲音:
    「作為思考」ってやつ?それとも「構想奪取」?ひょっとして私からの「構想干渉」?
    ふふふっ。

    米良柊子:
    私は何のためにこうしているの?私は自分の話してることをちゃんと認識してる?

    岩倉玲音:
    大丈夫だよ、柊子さん。
    きっと明日になれば、また元通りになってるから。

    米良柊子:
    元通りって?

    岩倉玲音:
    柊子さんが苦しまない世界。

    米良柊子:
    玲音と話している時と、一人でいる時と・・・どっちが自分なの?

    岩倉玲音:
    どっちも柊子さんだよ。
    私の存在を疑ってる時も。

    米良柊子:
    私が玲音の存在を疑ってる?

    米良柊子:
    そう。
    信じたくないって思ってる。

    米良柊子:
    あなたを調べることで、私の何が困るの?

    岩倉玲音:
    今の柊子さんに理解できない情報は、柊子さんの精神衛生上良くないの。

    米良柊子:
    私に理解できない?
    でも私は知りたがることなのに。

    岩倉玲音:
    そう。
    全部知ることは、今の柊子さんには辛いことだわ。

    米良柊子:
    玲音は・・・私のためを思ってくれてるのね。

    岩倉玲音:
    当たり前だよ。
    だって私、柊子さんが好きだもの。

  • Cou051:

    rumor-self-confidence-doubt

    Cou.051rumor - self-confidence - doubt

    岩倉玲音:
    噂?気になるの?
    誰かが柊子さんの噂をしてる。
    関係妄想?それとも被害妄想?

    米良柊子:
    そうね、自分に自信がないからかな。
    どうして玲音はそんなに自信があるの?病気なのに。

    岩倉玲音:
    私、病気になれたんだ。
    ねぇ、なんて病名?精神分裂病?サヴァン症候群?それともコルサコフ症候群による記憶障害?

    米良柊子:
    能動性自我意識の障害で、自我の同一性の障害で、過去のことや記憶が混乱していて、離人症で、精神分裂病で・・・!
    違うわ、仮病よ。せいぜい虚無妄想気取り。

    岩倉玲音:
    じゃあ病気じゃないの?

    米良柊子:
    そうね、あなたなんか本当はいないのよ!
    自分がここにいるって思ってるだけなのよ。
    あなたの記録を見せられて、みんな騙されてるの。
    そう・・・だからみんな、ろくにあなたのこと覚えてないのね。

    岩倉玲音:
    嫌味を言うなんて、柊子さんらしくないよ。
    でも、そういう人もいるかもね。
    柊子さんはどっち?

    米良柊子:
    玲音がそう思い込んでるって思ってるわ。
    妄想が妄想を作り出してるのよ。
    慢性的な幻覚妄想状態なの、自己像幻視も、声が聞こえるのも、全て妄想よ!

    岩倉玲音:
    じゃあ今ここにいる私は?

    米良柊子:
    だから!倒さなくちゃいけないの!!

    意識
    真面目だね。エリートだものね。
    選ばれた人間。

    米良柊子:
    そうよ?私は頑張って、今ここにいるのよ。
    遊びたいのに我慢して、勉強して、試験に合格して、だから・・・!ほんとは、こんなことしてちゃいけないのよ。

    岩倉玲音:
    かわいそうな柊子さん。

  • Cou052:

    vain person-love-lonely

    Cou.052vain person - love - lonely

    岩倉玲音:
    柊子さん、大丈夫?

    米良柊子:
    えぇ・・・なんとか、頑張れてるわ。
    時々不安定になるけど。

    岩倉玲音:
    柊子さんは考えすぎだよ。
    周りのことも、気にしすぎてるんだよ。

    米良柊子:
    私は見栄っ張りだから。
    仕事も・・・恋も。

    岩倉玲音:
    恋愛って、必要なこと?

    米良柊子:
    人生にとって、大事なことだと思うわ。

    岩倉玲音:
    女の人には、男の人が必要なの?

    米良柊子:
    女だからってそうじゃないわ。
    そういうんなら、男の人にも女の人は必要なはずよ。

    岩倉玲音:
    男の人がいなくちゃダメなんて、強迫観念だよ、柊子さん。
    一人で生きていけるよ?柊子さんなら。

    米良柊子:
    でも・・・寂しくない?
    私は寂しさに耐えられない人間なの。
    玲音は?玲音はどうなの?

    岩倉玲音:
    私も、寂しがり屋だよ?

  • Cou053:

    *-*-*

    Cou.053* - * - *

    岩倉玲音:
    何もしたくないの?
    研究は?

    米良柊子:
    もう誰も、私の論文なんて読んでくれないわ。

    岩倉玲音:
    どうしたの?
    被害者意識なんて、柊子さんらしくないよ?

    米良柊子:
    私らしい?私って、何!?

    岩倉玲音:
    柊子さんは、柊子さんだよ。

    米良柊子:
    私は切り離されたの。
    もう社会とつながってないのよ!

    岩倉玲音:
    そんなことないよ。
    私は柊子さんと繋がっている。
    私は社会とつながっている。
    だから、柊子さんも繋がっているのよ。

    米良柊子:
    私はおかしいんでしょ?
    あなたと話している時と、普段の生活が、別なのよ。
    玲音の基準で私の生活を見ると、矛盾が生じるの!

    岩倉玲音:
    基準?価値観?

    米良柊子:
    あなたの価値観は、この世界を否定してしまうわ!

    岩倉玲音:
    そんなことはないよ。
    だって、私はこの世界と繋がっているんだもの。

    米良柊子:
    私には耐えられない、
    今、この瞬間もとどめておけないのよ?。
    それだけじゃないの、明日の記憶が・・・未来の記憶が混在してるの。
    これは不安から来る妄想なの?経験してはいけないことを、経験してるの!?

    岩倉玲音:
    それは柊子さんじゃない?

    米良柊子:
    私なのよ!私だから!!

    岩倉玲音:
    柊子さんは、柊子さんの思った通りにすればいいのに。

    米良柊子:
    その瞬間瞬間が矛盾していて、自我の単一性が保持できない。

    岩倉玲音:
    その瞬間だけの判断が、柊子さんだよ。
    あとは・・・。

    米良柊子:
    あとは?

    岩倉玲音:
    ただのデータ。